2018年10月23日火曜日

首コリの方々に伝えたいこと

日本人には肩コリが多いといわれていますが、

肩コリのある人は首のコリもセットになっていることが少なくありません。

かく言う私も立派な首コリです。しかも左右の硬さが違います。

左の方が硬いくてバランスが悪いんです。

ところで、首というのは、重い頭を首一本で支えています。

この重さは体重の約10パーセントと言われていて50キロの人なら5キロの重さがあることになります。

普段何気にしてますが、米袋の5キロを首で支えてると思ったら、結構な負担になっているんだろうなと想像します。

例えばちょっとの間なら5キロの荷物だって持てますが、ずっと延々持ち続けろと言われたらちょっとした拷問のような気持ちになりますよね。

筋肉って連続して長く使うの難しい、という特徴があるそうですよ。

首コリをほっておくと頭痛やめまい、自律神経失調症などの不調が現れるようになります。

そして自律神経失調症の症状ともなると体温調節や血圧、呼吸の調節など人間が生命維持のための体内活動をコントロールする神経のため、ここの調子が悪くなると小さな不調がたくさん表面化するようになるんです。

例えば、全身倦怠、胃腸不良、吐き気、微熱、冷えのぼせ、血圧不安定、ドライアイ、安静時の動悸、胸部圧迫感、、ホルモン分泌不安定、悪天候による体調不良など多岐にわたります。

なぜなのかというと自律神経は脳をスタート地点として全身に張り巡らされていますが、体へ行き渡らせる橋の部分が細い首一本で担っています。

それを取り囲んで守っているのが筋肉ですが、守ってるそこの筋肉が硬くなってしまうと神経への圧迫が始まって、自律神経の不調が現れると考えられています。

単なるコリが自律神経まで影響するのだと思うとちょっと気をつけたいですよね。


そうすると、そもそも長く同じ筋肉を使い続けるには無理があるものなのだ、という認識が必要になりますね。

じゃあ、どうしたらいいのかというと使いすぎてたら休憩を挟みながら使うというのが理想になります。

あと、首の角度(姿勢)も注意した方が良さそうです。

首のために良い角度というと具体的には耳の穴と肩峰という肩の骨とが一直線になっているのがベストです。




このラインからはずれてしまうと首への負担が始まります。

最近は、パソコンやスマホを使用することも多いですからついつい首が前に出ている姿勢が多くなっているのではないでしょうか?

また仕事上まっすぐの姿勢で業務をしたくてもなかなかはそうはないことも多いと思います。

そういった方には、時々首を休ませることをする、というのを習慣化すると良いのだそうです。

連続して長く使うことがコリの原因となれば、例えばちょっと首を動かしてみる、肩をまわしてみる角度を変えてみる、などをこまめにすることが改善への道へとなります。

じゃあ、動かすタイミングはどれくらいというと、東京脳神経センター理事長の松井先生の話では15分くらいで30秒休ませてやる程度で良いとのこと。

集中すると30分、1時間とついつい同じ姿勢で作業をやりがちですが、これが首こりの原因となるわけなので気をつけた方がいいですね。

15分が無理ならキリのついたところでしっかり首コリをほぐしてやる、ストレッチすることでも良いですので、コリをそのままにしないでその都度対処するのが不調にならないためのコツになります。

ほぐすための良い運動やストレッチをご紹介します。



1 まず、肩をゆっくり前から後ろへぐるぐるまわしてみる。



2 首をゆっくり回してみる。ゆっくり。痛みや音が出ない程度で首と相談しながら。




3 首を左右斜め後ろへまわしてみる。なるべく斜め後ろを見られるように。
  (比較するとどちらが硬いのかよくわかります。私は左が硬いです。)





4 首を左右横へ倒してみる。(この時に倒すのと手を添えて頭を起こすのを押し相撲しながらやるのが効果的です)


5 両手を首の後ろで組んで上を向いてストレッチしてみる。(頭を反らして気持ちいいと思う角度で30秒をキープ。首の筋肉を緩めて新鮮な血液を送り込んでやりましょう。)


6 手で軽く押さえながら手と逆の斜め前方向へ首を傾ける。心地よい角度のところまででOKです。(出来るだけ胸骨(胸の真ん中)に近づけるようにして)








これらは痛みを伴わない程度で行ってみてください。

硬くなった部分に血が通っていくような感覚があるかと思います。

また、仕事中そんな時間ないから無理だしそんなに度々休憩できる雰囲気にない、ということなら、

家に帰ってからコリほぐしを試みてください。

手っ取り早くてよいのが硬くなったコリ部分に心地よい程度でドライヤーに当てて温めてみるのが良いですよ。

血行不良もコリの要因になってますから温めて血行良くしてほぐしてやるのも良いかと思います。

冷やすのはコリを増長させるので、首もとの冷えには気をつけてください。
寒い時は首もとをガードするようなネックウォーマーなども活用してください。

入浴時には湯船にしっかり使って体も温めてあげたり、コリの部分に熱いお湯とぬるいお湯交互に当ててその刺激で筋肉の伸縮を促すのも有効です。

ご自身に合った方法でいいのでとにかく首コリを長期化しないことをおススメします。




参照「首こり」をとれば90%以上完治する 松井孝嘉






2018年9月22日土曜日

涙活で!ストレス解消を

最近、泣いたことはありますか?

大人になると泣くという行為はちょっとTPO考えますよね。

恥ずかしいとかみっともないとか、すぐ泣いて子供みたいとか・・・。

人前ならなおのことやりづらいですね。

うれし涙は、まだ周りにも迷惑かけない感じがしますが、

それ以外の涙というのは周囲の目や心配や迷惑をかけそうで躊躇しちゃいます。

「泣き」をコントロールできない大人への評価って低い気がしますね。

けれども、泣くという行為は案外悪いことだけじゃなくて

泣いた方が体にも精神的にも良い影響があるのだそうです。

で、どんな「泣き」が良いのかというと・・・


その前に涙というのは、3種類あるのだそうで、

一つは 目を乾燥から守る基礎分泌の涙
  (これが少ないとドライアイになってしまいます)

もう一つは 角膜を保護するために必要な涙
  (目にゴミが入ったり玉ねぎを切る時の刺激で出る涙です。求心路は三叉神経で遠心路が顔面神経です。)

最後は 感情に連動して起こるメンタルな涙
  (脳が感動によって激しく興奮した時にそれが脳幹の上唾液核に伝わって副交感神経を刺激します)

これらがあるそうです。


そして、東邦大学の有田秀穂先生の研究記事では

この中で最後の感動から来る涙というのは、精神的な面に作用してストレス解消になるということが書かれていました!

さらに、号泣ともなるとストレス状態の脳が一時的にリセットされます。

その効果は、一晩寝たのと同じくらいなリラックス効果があるのだそう。

これはスゴイですね。

どちらかというと泣くと後で「何でこんなことで泣いたんだろう?」って

急に冷めてきて自分で恥ずかしくなっちゃって反省することの方が多い気がするんですが、思ってたほど悪いことじゃないみたいですね。






さて、その研究記事の内容をもう少し詳しくしていきます。

人間が感動して泣く時の脳の中がどうなっているかというと

脳の前頭前野という部分が活発になります。

前頭前野は思考をつかさどる大脳皮質の額に近い前部分(前頭葉の先)に位置していて、
大脳皮質の約30%を占めていると言われています。

集中力や注意力、相手の心を状態を読み取る力(共感脳)などを発揮する所で、

涙が出るほど感動する、といったような情動をつかさどる部分ある大事な脳の領域なのです。

実は、この感動して泣くという行為の30秒~40秒前に

まず体が興奮状態に陥ります。

例えば、映画の感動シーンなど見てて

体が震えるほどの号泣する前にぐわ~って体が熱くなってきたことありませんか?

もしくは、きゅ~って胸が詰まるような息苦しさがあったり・・・。

研究データでは、最初は緩やかに脳の情感をつかさどる前頭前野に血液が集まっていき、

それがある一定続くと急に血流増加してそれと共に一時的にコントロールが効かないほどの激しい泣きが始まり

泣きがおさまり落ち着くとケロっとしてすっきり爽快気分が現れたという結果が出ているそうです。

そして、この研究結果では涙が出る前は、まず交感神経が活性化し血流を上げていき、

ある頂点に達すると強い副交感神経興奮状態になる、

するとその情報が顔面神経を介して脳幹の上唾液核に伝わって激しい涙が出るとともにストレス緩和へと導いていっている、

つまり、号泣はストレス状態ある脳(交感神経緊張状態)を一時的にリセットさせる効果が期待される、ということでした。

ここで面白かったのは、

泣きの実験と共に、恐怖と笑いの実験とも比較してみたのだそうですが、







笑いの映像を見た場合=笑いには突発的に発生しすぐやむという特徴が出ていて、

すぐ血流が良くなりすぐ元に戻るそうです。

その後の心理テストでは活力の増加が顕著にだったという結果。

笑いのセオリーで緊張と緩和ってありますもんね。

笑いが泣きほど持続しないってのはわかる気がします。


ホラーの映像見た場合=血流が悪くなったそうです。

その後の心理テストでは疲労感が増えて混乱や緊張、不安、怒り、敵意抑、うつ、活力の

低下がみられたそうで、ことわざの血の気が引く、というように前頭前野からは実際に

血液が減っていたのには、びっくりしました。

夏にホラー映画で涼しくなろうっていうのは理にかなってる訳です。



さらに

演技で泣く場合にも追及していて、この場合は役になり切っての涙は血流反応が笑いと似ていて血流の増減の切り替えが早かったそうです。

泣いてはいるけど脳の血流は繰り返して増減していて(号泣時みたく持続しない)、訓練により意識的にコントロールされていると考察されていました。

ただ、この後の心理テストでは混乱、疲労、緊張、不安、抑うつの心理も働いているらしく

笑いや泣きの後に見られるリラックスの状態でななく、

逆にストレスが増していたそうです。

自分の意識にかかわらず涙をコントロールしてるんだから、そりゃストレスになってますよねえ。

俳優さんってストレス多いお仕事なんだなって改めて思いました。

これらの研究データの影響を受けてでしょうか。

涙活というのが増えてきているそうですよ~。

号泣してストレス解消を目的に泣ける映画なども見て定期的に集まって皆で感想を言い合ってみるのだそうです。

なかなか涙を他人に見せるなんて、勇気要りますよね~。


でも、ストレス社会で情動を感じる脳の部分が活性化しづらくて泣けない人が多くなっているのも事実なんだそうです。

何も感じない、興味がわかないのはちょっとストレス状態のサインかもしれませんので

まずは、試しに一人の時にやってみるのもいいかもしれませんね。

ちょっと、今日は思いっきり泣いてみませんか?





参考:涙活でストレスを流す方法/寺井広樹 有田秀穂 主婦の友社/ストレスと生活6涙とストレス緩和/日本薬理学雑誌/129(2), 99-103, 2007/東邦大学医学部統合生理学 有田秀穂



2018年9月14日金曜日

年一のメンテナンスのお客様

昨日は、一年ぶりに埼玉のお客様からのご予約いただきました。

出張の時期は不定期なのですが昨年も夏にお会いしています。

(昨年は、新居浜宿泊にもかかわらず車をとばしてきて下さり感激しました)

年月を経てもこうして、覚えてご予約下さることにはホントに嬉しくて

ありがたく感謝しています。

さて、一年ぶりですが変わらずお元気そうでホッとしたのもつかの間、

体の方は、あらあらこんなに硬かったでしたっけ?

というくらいのカチカチ具合でほぐし甲斐のあるお体で来てくださいました~(笑)

指をたくさん使うお仕事のようで

手の手根部分からすでにコリがあり

手の施術にはかなり時間を割きました。

私も手を使うので疲れどころはわかるのですが、

触れるところはどこも硬くて日頃のお疲れがいかほどかがうかがい知れます。

自覚としては肩こりが強く感じられてる様子でしたが、

指からくる腕の疲れは私よりも硬いコリでありました。

指の動きというのは繊細ですから、細い筋肉で小さな動きにも耐えられるように

出来ていますが、指の筋肉が疲れてしまうと代わりに腕の筋肉が役目を担おうと頑張ります。

しかし、太い筋肉は繊細な動きまでは対応できずすぐ疲れてしまい連動している肩の筋肉にヘルプを求めます。

そうして、肩こりへとつながっていくんですね。

つまり、こんな場合は指の筋肉からまずほぐしてやらないとなかなか疲れが取れなかったりするんです。

こういった指を使う方には、手をブラブラさせたりグーパー運動やストレッチで

コリを緩和するのがおススメです。

指の疲れは、確かに自覚しにくい部位なので、気が付いた時にはすでに炎症で痛みが出たり

急にしびれで上手く動かせなくなってしまいます。

痛みやしびれが出たら、もう動かない方がいいので、そうなる前にマメなメンテナンスがずっと無理なく動かせるコツになりますね。

いらしたお客様は痛みやしびれはまだないようでしたので、しっかり関連部位はほぐしていきました。

翌日は、体が楽になったようですのでやはりかなりの疲れはあったようです。

疲れた体が少しでも楽になったと言われると

その一言で今までの疲れがふっとびますね。

その言葉の聞きたいがために一生懸命やらせてもらったので、この時の達成感は何ともいえないものがあります。

いつまでも元気でお仕事していただきたいので、少しでも役に立っていると思うと嬉しいんですよね。そんな思いを抱きながらいつも施術させてもらっています。

はるばるご遠方からのご来店誠にありがとうございました。







2018年9月7日金曜日

自分の姿勢を分析してコリ対策をしよう

例えばしつこい肩こり。

肩こりと言っても実際は、肩以外の所が疲れてることがよくあります。

肩こりという字ずらからつい肩が凝っていると思いがちですが、実は違います。

案外肩から遠く離れたところがコリの原因だったりして、驚いたことがあります。

さて、下記の写真は母のものです。

母も肩こりと腰痛持ちでなかなか治りません。

常々、姿勢が良くないことは指摘していますが、

あまり自覚がないため改善へとつながらないようです。

そこで携帯で普段の姿勢を撮ってみました。





写真ではわかりずらいかもしれませんが、真っ直ぐなものと比較するため、

肩からメジャーをぶら下げています。

本来は、この白いメジャーの線に合わせて、耳の穴、肩峰(鎖骨の先)、大転子(骨盤のぐりぐり)、踵骨(くるぶし)の点をつなぐと真っ直ぐなってるのが理想の姿勢です。

それを基準にしてみてみると、まず、背中が丸くなっていて結構な猫背です。

その反動で首が前で出てしまっています。

そうなると自然に体は前のめりになるので、肩も前の方へでます。

そのせいで肩にぶら下がっている腕はロックがかかって

自然と腕が曲がっています。

そして猫背の影響で骨盤がしっかり立たずお尻が下がって骨盤後傾となり

腰のカーブが少なくなってます。

猫背で骨盤後傾の影響を受けて、膝が常に折れて曲がって立つようになってます。

最期に、膝が常に折れて前へ出るので体がバランスを取ろうとしてかかとのくるぶしは

後ろに位置しています。


(このイラスト状態と似ています)





こうして見るとかなり問題アリですね。

腰が悪くなるのもうなずけます。

どうやら長年の姿勢と支える筋力の低下から肩こりと腰痛がひどくなってきたようです。

まずは猫背の姿勢をやめない限り腰痛とおさらば出来ないですね。

コツは、土台となる骨盤をしっかり立ててその上に上体を乗せる意識をすることなので、

背中が丸くならないよう椅子に背当てクッションを使うのがおススメです。

(※背当てクッションはダイソーなどで100円で売ってます。)

椅子に深く座ってこのクッションを背中に当てると自然に骨盤が立って背中が伸びますよ~。

背中が伸びると胸が必然的にグッと張るようになるので前のめりになってた

肩と首もバランスとるため自然に後ろに位置するようになるはずです。

本来は、その方が体は楽なんですよね~。

でも、長年の習慣から体が慣れてしまっていてそっちの方が楽に感じてしまうから抵抗があるんです。

体が無意識になれるまで約3か月かかると言われていますから、

体に定着するまでやってもらえたらおそらく肩こりと腰痛減ると思います。

こうして考えると姿勢って大事なもんなんだなって思いますよね。

一つの動きが全体へと影響するんですから、ちょっとした小さなクセや姿勢も体の疲れに影響してるってことです。

ただ、そのクセが自覚しにくいのが改善に結びつかない原因にもなっていると思いますので、

たまには、こんな感じで自分の姿勢チェックしてみてください。

色々な発見があると思いますので、ぜひお試しください。








2018年7月23日月曜日

熱中症の初期症状にご注意

今年は記録的な暑さで熱中症になってしまう人も多いようです。

自分で気づかない内にいつのまにか熱中症になっているパターンもあるため、

予防には自分でこまめに水分補給や安全な環境を確保することが必要になります。

今回は、熱中症に関する情報をご紹介したいと思います。

ちなみに、環境省HPと日本赤十字社のHPで熱中症情報を参考にしています。



熱中症とは

高温や高湿の環境で発生する熱障害のことを言うそうで、体温を調節して熱を体外放出する調節機能が上手く働かず、熱が身体の中に残ってしまう状態のことをさします。

普通であれば、暑いと体が感じればそれを察知して汗を出したり皮膚の温度を上げて体温を体の外へ出そうとしますが、

何らかの原因によりその調整が出来なくなって具合が悪くなってしまいます。





原因は様々で多くありますが、



(体温が上がりやすい要因)



気温が高い

湿度が高い

風が弱い

日差しが強い

締め切った屋内(車内)

エアコンのない部屋

激しい運動

長時間の屋外作業

水分補給が出来ない状態



体温を上げることになるこういった環境に身をおいていることがまず原因の一つにあげられており、

さらに



(体温上がった時に体温調整機能が働かない要因)



脱水状態

寝不足などの体調不良

高齢者・乳幼児・肥満体型

低栄養状態

糖尿病などの病気あり



こういった体の状態により体温調節が出来くなっている場合に熱中症にかかりやすくなります。

人は、汗をかいて皮膚から気化熱を奪うことで体を冷やすようになっています。

気温が高い、風がない、体内に水分が足らないと汗が出にくくなります。

汗が出ないと熱が放出されないため、体温が上がりつづけ熱中症になってしまうのです。



なので、涼しい場所に移動したり、水分補給をこまめにとったり、体調が悪い時は無理して動かないなど、

要因になりそうな環境と体の状態をよく見て対応していくことが予防の第一歩になります。



ところで、人は気温だけでなく湿度や風・日射や暖められた道路から出す熱などからも暑さを感じるようになっていて、

同じ気温でも日陰の方が涼しく感じのはこのためだそうです。

特に照り付けられた道路のアスファルトは、黒くて熱を吸収しやすいため60℃以上になることもあり、

このため例え30℃の気温でも体感として40℃ぐらいに感じてしまうので

昼間の外出や散歩は、乳幼児や高齢者、ペットには危険な行為になるので気をつけた方が良いですね。



また、風の影響も結構あります。

暑い部屋の中、扇風機が止まった途端に暑さが増して汗が出始めたことがありませんか?

風速が秒速 1m から 0.5m になると、体感温度にして約 1℃上昇してしまうそうですよ。

そして、普段はあまり意識してないと思いますが実は人の体の周りには空気の層があります。

その空気の層は体温で暖まっているため、風のおかげでまとわりついてる空気の層が吹き飛ばされると

涼しく感じるようになるんです。

なので、濡れた服で風に吹かれると体感温度は下がりやすくなります。





さらに熱中症になると熱痙攣、熱疲労、熱射病の症状が出ます。

で、さらに細かく説明すると



熱痙攣とは

筋肉痙攣、こむら返り(足のつり)など手足の痙攣などの症状をさします。

汗をかくことにより体から汗とともに必要な塩分(ナトリウムなど)も失われることにより

筋肉の伝達が上手くいかなくなり痙攣が生じるようになります。

吐き気や腹痛なども伴うことがあります。

1リットルの水に9gの食塩を入れた食塩水を摂取すると良いそうです。



熱疲労とは

めまい、頭痛、吐き気、倦怠感などの症状をさします。

一時的に意識が遠のいたり、腹痛などの症状が出る場合もあるそうです。

めまいは、暑くなると血管が拡張して血圧が下がってしまうため、脳への血流が瞬間的に行き渡らなくなって出る症状です。

この熱疲労の代表的な症状の頭痛、吐き気、倦怠感は、大量の汗をかくことによる脱水症状です。

汗をかくと水分とともに塩分、ミネラル分などが失われます。

この塩分、ミネラル分が減少するとめまい、吐き気、足のつりなど初期症状が表れるのですが、

この時、水分補給するのはいいのですが、普通のお水を飲んでしまうと

体の中の塩分濃度が薄まってしまうため、

(体が元の塩分濃度に保とうとするため)頻繁に排尿が起こるそうです。

塩分とらず水分のみとると、水分排出が始まるので

よけいに脱水が進むんですね。

頻尿は、脱水症状、熱中症の初期症状ということになります。

自分で喉が渇いた気づいた時点では、すでに水分が不足してる状態と考えて、

こまめに水分摂取することが大事です。

食塩水・経口補水液・スポーツドリンクがおすすめです。



熱射病とは

体温上昇(40℃以上)、眠気、発汗の停止、痙攣、意識障害、興奮、錯乱、などの症状をさします。

手当てが遅れれば死亡することもあるので危険です。

すぐに涼しいところへ移動して、意識障害の症状が出ていたら救急車が必要です。



これらの状態によって対応も違ってきます。

意識がなければ→迷わず救急車を呼ぶ

意識があっても自力で水分摂取できないなら→病院で診てもらう。

意識があり自分で水分摂取できそうなら→

涼しいところへ移動して水分塩分補給。

服も脱がせて熱を逃したり、氷嚢などで体を(首、脇下、太もも付け根)冷やして安静にして様子をみます。

体勢は本人が楽な姿勢でよいですが、顔色が悪かったり脈が弱いようだったら足を高くしておく。

(但し、これらをしてよくならなければ病院へ)



※気温が低く、湿度が高い場合は、体温が低くても同様の症状が見られる場合がありますので、

体温以外で似た症状があれば、熱中症を疑ってみたほうが良いようです。



熱中症は、短時間でみるみる内に状態が変化していって命の危険に及ぶこともありますから、

この時期は十分気をつけて、早めに気づいて早めに対応するのが大事です。

体の変化を見逃さずに積極的に予防に努めていってくださいね。

2018年7月4日水曜日

原因は意外なところなのかも、その疲れはどこから?

体の不調は、一体どこから来るのか。

例えば、肩こり。

これは、単に肩が疲れてるだけじゃないことが多いんです。

肩が凝ってるからといって肩だけを一生懸命ほぐしてもなかなかコリがとれなったり。

実は、肩が原因じゃないことがあります。

原因はさまざま。

姿勢のゆがみやクセ、運動不足による筋肉の低下、メンタルストレス、内臓の不調、環境による適応障害、気候の変化、遺伝要素やスポーツ歴

と、本当にたくさん考えられます。


症状が一向に治まらない場合は原因はそこじゃないかもしれませんよ。

さらに、筋肉に関連している場合の肩こりでいうと

首の姿勢、手の使い過ぎ、猫背、腰痛、筋力低下など

こちらも様々な原因があげられます。

例えば手の使い過ぎによる肩こりの場合は、

パソコンをよく使ったりすると長時間による指の細かな動きで

まず指が疲れます。疲れてくると筋肉が硬くなり動きが悪くなるので

そうすると肘から下の筋肉が指の筋肉の代わりに動こうとします。

硬くなった筋肉は衝撃に弱くなるので、かかる負荷や振動も吸収できるその周辺の筋肉に負担がかかっていきます。

そこが疲れて硬くなってくると

今度は肘から上の腕の筋肉(上腕二頭筋、上腕三頭筋等)がフォロー側に回ります。

そうやって、腕全体の筋肉が疲れると肩の筋肉にも必要以上の負荷がかかって

筋肉が硬くなり肩こりの症状が出るようになります。

と、そんな風に下位の筋肉から上位の筋肉へと筋肉疲労負担が移っていくのです。

最初は、指の疲れから来るものですが上位の筋肉は指のような細かく繊細な動きが出来ません。

そうすると疲れやすくてすぐ上の筋肉に負荷がかかるようになって

だんだん上の方やその周辺の筋肉へとコリが広がっていきます。

ちなみにどちらかというと肩が単体で凝っていることの方が珍しく、

多くは肩以外に複数に渡っての根本原因があることの方が多いのです。



今度はストレスによる肩こりを考えてみます。

ストレスがかかると人間は交感神経が優位になって、ストレスに対応しようとします。

交感神経優位になるとどうなるかというと、筋肉が緊張して心拍数が上がります。

呼吸も浅くて早くなり、胃酸の分泌が適正量が出ず、多すぎるようになります。

結果、内臓機能も低下するようになって気分も興奮気味になります。

内臓機能が低下すると他の筋肉や皮膚も影響して周辺の筋肉も硬くなりやすくなります。

内臓が悪く呼吸が浅いので胸が張れず肩が前の方へ出て姿勢が猫背気味に・・・、顎も前へ出やすくなり負担が肩にかかって肩こりになることもあります。



また、例えば腰痛の時でも肩が原因の場合、足が原因の場合、はたまた首が原因の場合もあります。

医学用語でもロングトラクトサインという体の離れたところに痛みのサインが出る現象を指す言葉があり、痛みのある場所だけを見ないで原因を探っていくこともごく通常のことなのです。

ですので、コリや痛みや疲れが一体どこからきているものなのかが、

早期改善につながる鍵なんですね。

意外なところが原因かもしれませんから、ちょっとした体の変化を見過ごさないように

日頃から気を付けて観察しておくのも大事なことなのかなと思っています。






2018年6月6日水曜日

角質ができる足裏の正体

皆様の足裏はツルツルのピカピカですか?

恥ずかしながら私の足裏はかかと辺りがいつも角質が硬くなってしまいます。

角質が出来るのはその場所に負荷がかかっているため、これ以上刺激を受けないように皮を厚くしてそこの部分を守ろうとするため、出来るものと考えられています。

つまり、角質の出来る部分は姿勢や体の動きで負担のかかっている場所を示してくれているということになります。

また、場所によっては体の器官に対応する反射区が弱っているということも考えられます。

具体的には

足指の第2趾~第5趾の先端→

副鼻腔の反射区のためここに角質が出来ている時は副鼻腔の粘膜が弱いことが多いです。アレルギー性鼻炎や花粉症でお悩みの方に多くみられます。



第4趾~第5趾の下辺り→

肩の反射区のため肩こりのある場合にみられます。



第1趾と第2趾の間→

足の甲の筋肉が弱まっている可能性があります。また、浮き指になっていることもあります。



親指の下→

ストレスが多い

親指付け根→

後頭部の反射区で首が凝っている方に多いです。また、指が地面についてないうき指の可能性もあります。





かかと内側→

子宮や月経困難などのトラブルが考えられます。



かかと全体→

月経トラブル、冷え性、便秘、むくみなどがあります。


足裏の角質が硬くなるというのは、体の防衛反応の表れですから、

体のバランスが悪くなってたり、姿勢が悪かったり、足にトラブルがあったり、靴があってなかったり、

何らかの理由があると思いますので、角質が出来ていないか時々チェックして体の状態をみてあげるといいですね。