2016年3月18日金曜日

寝汗と女性ホルモン

寝汗ってかかれますか?

いらしているお客様でお二人、立て続けに寝汗の話をされていたことがありました。生理前になるとそれが多くなるのだそうです。

一般的に、寝汗は、女性で健康体であり一時的なものならば、生理や更年期のいわゆる女性ホルモンの生理現象の範疇といわれています。

なぜ女性ホルモンで寝汗をかくのかというと

女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。

それぞれに特徴があり、

まず、卵胞ホルモン(エストロゲン)は分泌量が多くなると体温が低くなります。

また、子宮の内膜を厚くして(血液の壁ですね。これが剥がれ落ちて体外排出されるのが生理です。)妊娠してもいいように体が準備していきます。

生理の終わりごろから排卵前にかけて分泌量が増えていき、体調と精神ともに安定している状態を促します。



次に、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が多くなると体温が高くなります。

妊娠を持続するための状態を保とうとします。

排卵後から次の生理にかけての時期(生理前の時期)分泌量が増え、不調になり精神も不安定な状態になりやすくなります。


おおざっぱには、卵胞ホルモン(エストロゲン)は妊娠前準備ホルモン、黄体ホルモン(プロゲステロン)は妊娠中ホルモンということですね。


で、この体温の高くなる黄体ホルモン(プロゲステロン)優位の時期に、寝汗をかくという症状が出やすいそうなのです。


更年期はまた女性ホルモンが減って男性ホルモンの方が優位になると、男性ホルモンには汗をかきやすい特徴があるので、その影響といわれています。

どちらにして、ホルモンバランスの関係による寝汗の症状のため、一時的なものであり体の生理現象として、特に問題はありません。

寝汗をかくからといって、寝る前の水分を減らすことはしないようにした方が良いです。

人間は寝てる間にコップ1杯分の汗をかくといわれています。

ですから、水分を取らないと血がドロドロになりやすく血管がつまる危険性も高くなります。

明け方に脳梗塞や心筋梗塞が多いのは、血圧がもっとも低くなる夜中から明け方にかけて血栓が作られやすいからといわれています。

そこへ水分を取らず血が流れにくくなっているとさらにリスクが高くなります。

むくみも気になりますが、適正量の水分はとる方がいいですね。


また、もし、寝汗が一時的なものでないなら他の原因が考えられます。女性ホルモンに心当たりがなければ、お医者様にご相談なさった方が良いですね。