2016年8月6日土曜日

秒速5センチメートルの幸せ

リラクゼーションで欠かせないタッチング。

これは、安心と癒しの効果を発揮する非言語的コニュミケーションとしても使われています。

さて、このタッチングでどうして人は癒されるんでしょうね?



人間の触覚には、撫でられる刺激に反応するC触覚線維という神経線維が存在します。

このC触覚線維は、撫でられる行為によって心地よさ、又は不快といった情動を喚起させる役目を担っています。

そして、この線維の特徴は、自意識や感情に関係する脳の島皮質や視床下部にも届いて、人の情動発達に影響を及ぼしていると考えられているそうです。


C触覚線維が反応しやすい条件というのもわかってきており、

まず、やわらかい感触であること

そして、秒速5センチメートルの速度で触れること。

これらの条件が揃った時が一番反応が良くて、速度がこれより早くても遅くても良くないという

イギリスの神経心理学者グレッグ・エシック氏の研究結果が出ているそうです。



さて、この秒速5センチメートルというと、どれくらい?って思いますよね。

実は、この速さってお母さんが赤ちゃんとあやすときにするさする速度、

動物の親が赤ちゃんを舐めてあげる速度などが、当てはまるらしいのです。



つまり、穏やかでやわらかく かつ ゆっくりとした速度で肌へ触れることで、

C触覚線維が心地よさを感じ、脳へ伝達していきます。


そして、その伝達を受け副交感神経が刺激されて

筋肉が緩み、血管が広がって血流がよくなり、脈拍も減り血圧が下がっていき

体がリラックスした状態へと変化していくんですね~。


こうしてみると、秒速5センチメートルで得られる幸せってすごいと思いませんか?

秒速5センチメートル、ぜひお試しください。