2016年11月24日木曜日

ストレスと甲状腺ホルモン


前回、甲状腺ホルモンバランスの乱れにはストレスが関与するお話をしましたが、

その話をもう少し。

甲状腺は新陳代謝促進、コントロールする役割があるので、

ここが不調で分泌が多すぎると、新陳代謝が活発になりすぎて、多汗、高血圧、下痢、動悸、手の震え、むくみ、眼球突出などの症状が出たり、

逆に分泌が少なすぎると、低体温、低血圧、便秘、無気力、むくみ、頭痛、関節痛、心不全などがあるそうです。

甲状腺ホルモンを適量出すためのコントロールは

脳下垂体から出る甲状腺刺激ホルモンで調整されているのですが、

ストレスが溜まっていると、脳下垂体から上手く指令が出なくなり、

ホルモン分泌量の調整が出来なくなってしまって、不調がおこるのです。



上記の症状がハッキリでなくとも、なんとなくダルイ、なんとなく疲れやすい、なども

ホルモンバランスの乱れが一因だったりするそうですから、

ストレスのもたらす影響というのは軽視できないですね。


これが、わかると甲状腺もとっても大切な体の器官の一つですから、しっかり施術しとかねば!

って気になりますね~。














2016年11月18日金曜日

リフレクソロジーと甲状腺

リフレクソロジーを勉強始めたころ、

足裏に甲状腺の反射区があることを知りました。

甲状腺とは、のどぼとけの下にある小さな臓器なんですが、

この甲状腺は小さい割に新陳代謝を調節するホルモンを出すという重大な役割を持っています。

甲状腺ホルモンが出ると、栄養素を体に取り入れ代謝の促進したり、

胎児、幼児の発育促進をしたり、体温調節をします。

で、この甲状腺ホルモン出るためには、

まず、視床下部から分泌される甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンが出なくてはならず、

さらに脳下垂体から甲状腺刺激ホルモンが出て初めて、

甲状腺から甲状腺ホルモンが分泌されるというルートをとっています。

(この後、さらに肝臓にいってホルモンが全身細胞へ行き渡り代謝が促進されます。)


   

   視床下部
     
     ↓ 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン分泌

   脳下垂体

     ↓ 甲状腺刺激ホルモン分泌

   甲状腺

     ↓ 甲状腺ホルモン(サイロキシン)分泌

   肝臓

     ↓ 甲状腺ホルモン(トリヨードサイロニン)分泌

   栄養素を体に取り入れ代謝の促進
   胎児、幼児の発育促進、体温調節など





なので、実際、足裏を施術するときに、のど、甲状腺、脳下垂体、、肝臓は

セットで刺激するようなイメージですると効果的ですよね。

こうして、反射区を細かく調べていくと体の器官のメカニズムや役割に照らし合わせて

刺激部分、ルートも構成されていることがわかります。

地味に目立たない存在の甲状腺ですが、何せ身体の調整を行うホルモン分泌を

行うところですから大事ですよね。

(いや、大事じゃない体の部位なんてないのですが・・・)


で、この調整機能がきちんと行えるにはストレスの少ない生活が必要なわけです。

そう考えると人間の体ってココロとカラダはつながってるんだなあ~っていつも思います。

何というか、神秘的にすら思いますよね。

どちらも健康でないといけませんね。

2016年11月14日月曜日

だから、サロンを辞められない

先日、バリインにお泊りのお遍路さんがお客様でいらっしゃいました。

何と岐阜県からいらした歩きお遍路さんだったんです。

足と腰、肩、背中がお疲れだとのことで施術いたしました。

お遍路さんは、思い荷物を背負って何十キロも歩くため、足はもちろんのこと

首、肩、背中、腰の負担は相当なものです。


あっという間の1時間が過ぎ、少しお接待もさせていただいて、

お参りの無事を祈りお別れしました。


次の日、それはご丁寧なお礼のメールが届きました。

体の調子が良かったそうで、無事に次のお寺もお参りできたそうです。

少しでもお役に立てたようで施術も大変喜んでいただけて

またたくさんのお褒めの言葉もいただき、とても感激しました。



本当にお客様のお礼や気持ちよかったというお声がけは

それまでがどんなに最低な一日だったとしても、

良い一日変化する魔法の言葉です。

疲れなんか一気にふっとびます。

同時に、ああ、この仕事をして良かったと思える瞬間で

一番幸せに感じる時です。


私がサロンを続けて来られている理由の一つですね。

これからも、いらして下さる方々に感謝しつつ、一生懸命頑張っていきたいと思います。


H様ご来店どうもありがとうございました。

どうかご無事で結願されますように。





2016年11月11日金曜日

筋肉の特性を活かしたPNFストレッチ

ストレッチにもいろいろあるのですが、

PNFストレッチというものをご存知でしょうか。

これは、もともと脳血管障害の方の機能回復訓練としてのリハビリで用いられてきていて


運動系神経を刺激することで運動機能を高めることを目的とした

筋肉の伸張反射を利用したストレッチです。

伸張反射とは、筋肉が急に伸ばされた時に、これ以上伸びないように筋肉を収縮される反射のことで、

わかりやすい例でいうと、例えば座ったままウトウトとしてる時に、急にカクンと頭が落ちた瞬間すぐ首が元の位置に戻りますよね。この元に戻ろうとする動きが伸張反射です。

この反射を利用したストレッチがPNFストレッチ。

呼び方は、なにやら難しそうなイメージですが、

身近なところでは、例えば体育の授業の時に、

柔軟体操で座って開脚をした時、背中を誰かに押してもらったりしたことないでしょうか?

やってるウチにだんだんやわらかくなって、時間おいて今度は、一人でやってみると最初より前に体が倒れるようになってませんか?

押された時に、痛みが出てくるとあ~これ以上無理無理って押されてる方向に反発して戻ろうとする動作が、すでにPNFストレッチになっていて、それを繰り返すうちに筋肉が緩んでいってやわらかくなっていたのです。

筋肉は、最大の抵抗に対して、最大に収縮するとその後最大にリラックゼーションを起こすという特徴を利用したものなのですね。


知ってしまうとなあんだ、と思うものなんですが、何気にやってる柔軟体操が、

あ、あれ、そういう筋肉の特徴を利用したものだったのか~ってわかると

ちょっと柔軟体操やるのも楽しくなりますね。


このストレッチで大事なのは、力を入れた後に脱力するのを忘れないこと。

筋肉が弛緩する時間を与えてあげてください。筋肉には大切な時間です。

力を入れるのは、痛みを感じない程度の抵抗力で、短い時間でOKです。6秒程度。

そして、脱力して2~3呼吸置いてからまたストレッチしてみてください。

さっきよりやわらかくなっていると思います。


2016年11月4日金曜日

つながる筋肉

当たり前のことですが、筋肉ってつながってるんですよね。

それを実感するのが、例えば肩に痛みがあっても原因のあるコリの部分が緩めば

痛みが和らぎます。

それは、コリの部分にひっぱられて痛みが出ることもあるためで、コリの部分がゆるめば

ひっぱられることもなくなって、痛みが少なくなる、ということになるみたいですよ。

これ、意外と痛みの箇所と遠い部分に原因になってることもあるので、注意です。

例えば、肩の痛みが、大殿筋のコリからくることだったりもあるんです。


だから、いくら肩を揉み解してもいつまでたっても、痛みが減らない、なんてことにもなったりします。

また、自分の場合でも手を使うので当然手・腕の筋肉にコリがあるんですが、

実際、痛みとして自覚するのは、肩です。

(肩は腕からだけの原因によるものではないとは思いますが、)

腕をほぐしてもらうと肩がすごく楽になるところを見たら、

腕からの影響が多いのは間違いないと思ってます。

痛みのある箇所に原因があるとも限らないのが、難しいところ。

筋肉のつながりを意識しながら

どこに原因があるのか、に焦点あててする施術が大切ですね。