2016年6月10日金曜日

腰痛と内臓疾患


お客様から質問で、腰痛と内臓疾患の関係のことを聞かれました。

その方は、内臓も強い方ではないらしく気になっているそうです。



腰痛は、外科の痛みと認識されていると思いますが、腰痛が内臓からくるケースは、種類は結構あります。(下記参照)

外科系の腰痛と比べてるとその割合はとても少ないです。

例えば、膵炎の場合、ほとんどは腹痛を訴えることが多いですが、4分の1くらいは、背中や腰の痛みが出るがあるそうです。(人によって違います)


内臓が原因の腰痛は、関連痛でも知られており、内臓の神経と腰痛の神経が脳へ行く途中の脊髄で交わっているため、内臓の痛みと勘違いしやすいといわれています。


ただ、内臓が原因による腰痛は、通常の腰痛と違って動作や体の体勢を変えても痛みの変化がないのが特徴です。つまり、安静にしていても動かしていても、どちらにしても痛みが変わらないということです。

逆に筋肉などの骨格系が原因の場合は、動きによっても痛みが強くなったり弱くなったりします。

内臓で有名なのは、膵炎、胆石、尿管結石による痛みは、七転八倒の痛みと聞きます。



ご質問いただいた方は、泌尿器系、婦人科系を心配されていました。

泌尿器系の病気、特に腎盂腎炎は、腰痛の痛みが出ることもあり血尿も出ます。痛みは主に側背部や腰、わき腹が多いそうです。この痛みと平行して腎炎になる前に膀胱炎を患っていることも多く、頻尿・発熱・むくみや高血圧など初期症状として出ているそうです。


また、婦人科系の子宮内膜症、子宮筋腫は、出血、貧血、生理が長期に渡ったり、下腹部全体から腰までに重い痛みがあると言われています。

今回、このお客様には一般的な内臓と腰痛の関係をご説明しましたが、
ただ、こういった症状も人それぞれです。


今回の記載した内容は、予備知識として把握していただいて、
気になっている症状や普段と違う体調であれば、ほっておかず病院できちんと診察するようにお話いたしました。

血液検査でも肝臓病、膵炎、腎臓病、糖尿病、高血圧、心臓病、大腸がんなどは判明します。

定期的な健康診断、大事ですね。皆様もお気をつけください。





※以下は全部ではありませんが、一部代表的なものをピックアップしました。ご参考程度でお読みいただき、気になる方はお医者様にご相談くださいね。

腰痛のある内臓疾患

泌尿器系
尿路結石、腎盂腎炎、腎周囲炎、水腎症、腎梗塞、単純性腎嚢胞、腎静脈血栓症、腎下垂

婦人科系
子宮内膜症、子宮筋腫、子宮がん、卵巣膿腫、子宮頸管炎
その他(月経痛、月経困難症、月経不順、更年期障害)

消化器系
胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がん、胃下垂、便秘
肝炎、肝硬変、肝臓がん、膵炎、膵臓がん、胆嚢炎、胆石症、大腸がん

血管系
腹部大動脈瘤

脊椎(背骨)系
化膿性脊椎炎、脊椎カリエス、脊髄腫瘍・脊椎腫瘍