2016年4月29日金曜日

夜が寝られない足のつり


夜に足がつってしまうお客様がいらっしゃいまして、どうしてだろう?とのご質問いただきました。

その方は、結構、寝てるときに足がつって夜中に目が覚めてしまうそうです。


ということで、今回は、足がつるお話です。

足がつるというのは、筋肉が痙攣を起こしている状態で専門的には「有痛性筋痙攣」といいます。

つる原因は、色々あって、足の使いすぎで疲れ過ぎているか、水分不足の電解質異常、ミネラルバランスの偏りとかまた、疾患によるものもあります。


筋肉は疲れすぎると、脳神経との伝達が上手くいかなくなって間違った筋肉の動きをしてしまい、痙攣が起こるらしいのです。

また、水分不足になると血行が悪くなり筋肉が硬くなりやすく、その際にミネラル分も不足してしまって結果つりやすくなります。

ミネラルは神経や筋肉の動きを調整する役割があり、中でも、カルシウム、マグネシウム、カリウムがよく関係しています。

まず、カルシウムは筋肉の曲げ伸ばしに作用したり神経伝達をスムーズにしてくれているので、これも不足するとつりやすくなります。

マグネシウムはカルシウムの量を調整するので、マグネシウムが不足するとやはりつりやすくなるそうです。

そして、カリウムは体内の水分保持の役割をします。

よく耳にする激しいスポーツしている途中で足がつったというのは、汗をかいて水分とミネラルが失われるためと言われています。


それで、上記のようなもともとつりやすい体の状態で寝てしまうと、どうなるかというと・・・

寝てる間というのは、あまり筋肉も動かないし体温も下がるので、血流が悪くなりやすく老廃物や疲労物質が筋肉内に滞りやすくなっています。

そこへ持ってきて、さらに寝てる間に汗をかいて水分不足の状態になると体がミネラル不足を招いて、結果、つってしまうのです。

ですから、寝てる間につる人は、寝る前にミネラル分を含んだスポーツドリンクなどを飲んで、疲れた足をほぐしてあげておくと、つりにくくなります。

さらに、頻繁につる方は、疾患の場合が考えられますのでお気をつけください。

ちなみにウチの母は、初期ですが糖尿病なので、そのせいかやはり夜はつりやすいみたいです。ただ、つる前になんとなくだるいとか、症状は出てるので事前によく足をほぐしてから寝ると、つる回数が減りました。

他にも脳梗塞など重篤な病気につながるサインのときもありますから、頻度によっては病院に行かれた方がいい場合があるので、一過性でないもの、慢性的になってる場合は、ご注意ください。


2016年4月22日金曜日

とっていますか?良質な睡眠2

さて、睡眠の話をもう少し。

睡眠には2種類あるのをご存知ですか?

よく聞くレム睡眠とノンレム睡眠です。

ノンレム睡眠は体も脳もぐっすり深く眠っている状態で、レム睡眠は寝ているといいつつ、眠りが浅く、この時に人は寝返りを打ったり、夢を見ていたりします。


で、眠っている間にこの2つの状態を繰り返しています。人は、90分ぐらいを目安にレム睡眠とノンレム睡眠を行ったり来たりしているのです。

そして、疲労回復をするのが成長ホルモンなのです。

成長ホルモンって、子供の頃の背が伸びる時期によく聞いてましたが、実は疲労回復、新陳代謝の活発化や免疫力向上、肌の修復・再生などの役割も担っているそうですよ。

そして、この成長ホルモンが多く分泌するのは、睡眠の最初の3時間で、疲労回復のゴールデンタイムと言われています。

つまり、この時間に質の良い睡眠をとるのが、疲労回復の最大の鍵になりそうです。

逆に言えば、睡眠時間があまりとれない日は、たとえ睡眠時間が短くても、この成長ホルモンが分泌する3時間だけは、ノンレム睡眠になれるように持っていくとかなり回復が期待されるってことですね。

疲労回復への道、結構、こだわると色々あるようです。

ぜひお試しになってみてください。












2016年4月15日金曜日

とっていますか?良質な睡眠1

肉体的な疲労をとるには、やはり睡眠が一番です。

しかも、良質な睡眠をとることが回復への早道。

良質な睡眠をとるには、お風呂に入っておくこともとっても大事ですから、入浴は良質な睡眠を得るための前準備、ということになります。

では、疲労回復の大本命の睡眠についてお話します。


人間の体の温度って一日の中で結構変動があるのをご存知ですか?(体温の変動幅は1℃程度)


朝4~5時ごろってなかなか起きにくいですよね。

一日の内で一番低い体温なのだそうです。

それから、日中に向かってだんだん体温が上がってきて、18~20時ごろにピークを迎えてそこからだんだん下がってくるものなのだそう。

で、この体温がスムーズに下がっていくと22時頃に眠気のピークが来ます。



ですから、体温が低くなると人間は眠くなるということになりそうです。

この低くなるころを見計らって、眠りにつくと自然に深い睡眠が得られます。



ちなみに、高齢になるとこの体内時計の時間帯がだんだん前倒しになってきて、朝早く目が覚めて眠りにつくのも早くなります。

ただし、体温があまり下がらなくなるので、眠りが浅くなってしまいます。

眠りの質が変わってくるようです。高齢の方が眠りが浅いのは、よく聞きますね。

私の親もよく言っています。



また、体温が下がってないと寝付きにくくなるので、

寝る前の熱いお風呂は逆効果です。かえって神経が高ぶって寝られなくなります。

自律神経の作用ですね。



ということで、体温の下がり始める頃を見計らって、

先にぬるめのお風呂に入って、

神経を休息モード(副交感神経優位)に切り替えておいて、

眠りにつくと自然と良質な深い眠りに

つけると思います。


寝つきの悪い方や疲れているのに眠れない方は、ぜひお試しになってみてください。


体温と睡眠の関係、結構、奥深いですよね。








2016年4月8日金曜日

運動不足で悪化 その2

それにしても、しみじみ人間の体は、起き上がって適度に体を動かしてしないと健康になれない仕組みになっていますね。

1週間寝込むと、筋肉の20%が弱くなってしまうそうです。

そして、それを取り戻すのに今度は1ヶ月のリハビリが必要になるとのこと。

落ちるのは早いのに、回復には倍以上かかります。

このことからも筋肉を動かさないでいることは、病気へ近づく1歩です。

これは、父が病気で倒れた際に目の当たりにしたことなのですが、

かわいそうだからと、寝た状態を続けさせることで病気はさらに長引く上に、他の病気を併発させどんどん体調不良への悪循環に陥りました。

例えば、腸のぜん動運動も体を適度に動かすことによって腸も活発に動き出して老廃物を排出する仕組みになっています。

健康でいるには運動はかかせないもの、なのですよね。


適度な運動と休息。バランスが大事なんだと思います。


出来るだけ元気でいてほしいですし、今後は、母にも適度に運動するようにしてもらって見守っていきたいと思います。

皆様も適度な運動でいつまでも元気を保ってくださいね。

2016年4月3日日曜日

運動不足で悪化 その1

母が腰椎すべり症と診断されています。原因は、老化なのだそうです。

筋力低下もあるかと思います。

まだ、軽度のようですので手術もなく無理しないようにすごしています。

が、この無理しない、が、たたってこの頃は痛みが増しています。

痛い、痛い、といって動かさずにいたら腹筋、背筋、足の筋肉が弱ってきてしまっていて

前より姿勢も悪くなっている様子。

これは、いけない、ってことで施術です。

腰にいいストレッチを薦めているのですが、性分なのか続かない。

今日は、疲れている、とか、今、気分悪いだとか、まあ、理由はいろいろなのですが・・・。(笑)

さて、施術してみると足のハムストリング筋群がカチカチ。

お尻、カチカチ。足首、カチカチ。内転筋カチカチ。

大腿四頭筋は、くすぐったくて体がよじれまくり。

そして、O脚。

・・・・どれもこれもすべり症の人らしい体の状態で感心してしまいます。

これに付け加えて、本人に聞いたら、最近体重が3キロ増えてたそうです。

そりゃ、腰弱ってるところに体重増えたら、痛くもなりますわい。

いや~ほぐすのめちゃくちゃ時間がかかりました。


痛いときに無理にトレーニングはよくないのですが、

動かせる範囲内では、ストレッチなどは積極的にしていかないと、筋肉が硬くなるのは、早いです。

使いすぎもいけませんが、使わなさ過ぎも硬くなる原因になります。

ほぐした後は、痛みが少なくなったようです。

すべり症の痛みは、神経痛なので骨のズレがなくならない限り解消しないのだと思うのですが、

ズレている周辺の筋肉がやわらかくなってクッション作用が増せば、多少衝撃があっても痛みが減るようです。

出来れば、今後ストレッチも続けて姿勢をよくしてズレの部分が少しでも少なくなればいいだけど、と考えています。

高齢になってきたので、やっても現状維持がせいぜいのところかもしれません。

が、やらないと悪くしかなりませんので頑張ってもらいましょう。