2016年5月6日金曜日

肩峰下滑液包炎とは



肩関節には、いろいろトラブル抱えている方がいらっしゃいます。


過去に肩峰下滑液包炎をわずらっていた方がいらしゃってました。


整形外科でこの病名を言われたそうです。


いらした時には、すでに発症から何ヶ月も経っていた状態で腫れや熱はないのですが、背中のほうへ手が回らない状態でした。


一度肩甲骨周辺の施術をするために、うつぶせになってもらって背中に手をまわしてもらおうとしたら


これが痛くて出来ませんでした。





ところで、滑液包炎とは、・・・

関節の周辺にある滑液胞という液体を含んだ袋状のものに炎症が起こった状態です。


この滑液胞の中には、滑膜という膜から分泌される滑液が入っています。

滑液胞が関節周辺にあることによって、関節の動きをスムーズにして衝撃を吸収してくれる役割があります。

何度も同じ動作を繰り返したりして、過度に関節に負担がかかってしまうと摩擦が多くなり炎症を起こして痛みが生じます。


そして、肩関節(肩峰と三角筋)の間にある滑液包に炎症が起こって、腕を動かすと肩関節の上側や前側に痛みがある状態が肩峰下滑液包炎です。


これは、炎症が起こっている状態なので、痛みがあって腫れていたり、熱をもっている間は、その部分は刺激しないようにしておくこと、また早めに病院へ行く事をおすすめします。


お客様でいらっしゃった方は、すでに病院治療を受けており、お仕事も出来るくらいの状態でしたので痛みのある部分は避けて、代わりに負担のかかりやすい周辺の筋肉をよくほぐしておきました。

原因としては、腕をよく使うお仕事なため疲労から来る炎症だろうというお医者様の見解だそうです。

肩関節の炎症は、かなり治るのに時間がかかることが多いようです。

少し良くなっては、つい動かしてしまう、というのを繰り返して、炎症が長引くパターンですね。

おそらく肩関節は日常の動きでは欠かす事の出来ない箇所ですから、まったく動かないようにすることは難しいのだと思います。

ただ、炎症がおさまって痛みに引いてきたら、今度は肩関節が拘縮してしまわないように積極的に動かす方が良いようです。

段階を経た適切なアプローチが必要なんですね。