2016年3月11日金曜日

日本の季節風呂も楽しんでみませんか?



さて、日本ではお風呂は昔から植物などを入れて薬湯を利用する習慣があります。

たとえば、冬至に入るゆず湯、端午の節句に入るしょうぶ湯などは、季節の行事としてもなじみがあります。

ゆず湯は色々諸説あるみたいですね。
一般的なのが、「冬至」を「湯治」、「ゆず」を「融通」をかけて「お風呂に入って融通良くする」となり、ゆず湯に入ると風邪など引かず冬を越せる説ですね。

これ以外にも、ゆずの香りの良さからその香りには邪を払う霊力があると信じられていて、これから先、幸運をもたらしてもらうために、先に厄払の清めの儀式としても役割があったとも言われているそうです。

ゆず湯の効能としても、血行促進効果があり、冷え性や神経痛、腰痛などを和らげる効果、ビタミンCの含有量が多いので乾燥肌の予防や老化予防が期待できると言われているし、香りの刺激からくるリラックス効果もあります。日本古来の季節風呂は、現代でも通用する健康法になってると思います。

しょうぶ湯もこれに似た由来や効能があります。

「菖蒲」と「尚武」「勝負」をかけていて、子供の無病息災・立身出世を願い独特の香りから邪気払いを期待してしょうぶ湯に入るようになったそうです。

効能としても、腰痛や神経痛を和らげたり、根の部分には血行促進や保湿効果の薬効もあるそうです。また、こちらも、香りからの刺激も期待できます。

現在は、季節行事の一つで儀式的なものになっていますが、昔は薬湯としての意味合いもあり民間医療としての認識があったのだと思います。


ほかにも、毎月季節に沿ったもので季節風呂を楽しんでいたようです。

 1月 松の湯
 2月 大根の湯
 3月 よもぎ湯
 4月 桜湯
 5月 菖蒲湯
 6月 どくだみ湯
 7月 桃湯
 8月 薄荷湯
 9月 菊湯
10月 生姜湯
11月 みかん湯
12月 ゆず湯


昔から日本では健康やリラックスに必要なものとしてお風呂を利用していたのが、よくわかりますね。現代でも、温泉やスーパー銭湯に人が集まるのも納得してしまいました。

入浴剤もいいですが、たまには昔からある天然アロマの季節風呂もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。