2015年3月1日日曜日

プルースト効果

季節を感じさせるさせるような香りって例えばどのようなものを思い出しますか?

今ならば、梅の香りで春の訪れを感じたりします。

私などは、この香りで過去に見た美しい花々の情景や花見を楽しんだ記憶が一瞬のうちに頭の中で駆け巡ったりします。
・・・時々、香りがきっかけで昔々の記憶を思い出す、そんな体験したことありませんか?


これは、プルースト効果と呼ばれるものなのだそうで、いわば香りが引き起こす記憶のフラッシュバックのようなものらしいのです。

嗅覚が大脳辺縁系に直接つながるために起こる現象と考えられています。

ちなみに、大脳辺縁系は脳の本能的な行動と感情、第六感をつかさどる所です。

五感の中で嗅覚のみがそのように直接つながっているのは、匂いで人の生死を判断材料とする場面が出てくることがあるため、他への回路を通過せず直接脳へ届く仕組みになっています。

ですので、他の感覚(嗅覚以外)よりはとても記憶にも残りやすいといわれています。

だから香りの記憶をたどって当時の事が思い出したりもするんですね。

香りと記憶には、密接な関係があるといえそうです。

香りと記憶のプルースト効果、なんとも神秘的なお話です。