前回、歩き遍路されているお客様から、四国は人が丸くていいですね、と褒めてくださいました。
それは、今まで、出会った方々に親切にしていただきながら歩いて来たからで、
お接待の風習に感銘受けている様子でした。
この土地に良い印象を持たれてるのがわかって、自分のことのように嬉しかったですね。
このお接待は、四国特有の風習です。
お接待の風習は、単なる おもてなし ではなく、
お遍路さんは、同行二人といって、常にお大師様がそばにいらっしゃるとか、
使っている杖には、お大師様が宿ってる、という考えから、
お大師様へのお布施のつもりでお渡ししていたり、
また、お接待する人の行として功徳を積むためにしていることだったり、
お遍路でお参りに行けない自分の代わりに自分の分も一緒に参って来てください、
そんな、意味も込められていたりします。
お遍路さんにするお接待は、八十八箇所信仰、お大師様のことをきちんと理解している上での行為で、
深い深い意味があるんだろうなと感じています。
皆様、身近でお大師様とのつながりを信じておられる方々、尊い考えを持った方々で頭が下がります。
その方々の一つ一つの小さな積み重ねが、今回のお客様の四国に対する好意的な印象につながってます。お接待をされて来た方々に感謝ですね。
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