逆に乗り越えた時、達成感をより強く感じられる材料となります。
けれども、大きすぎる不快、またはあまりに不快なことが多すぎると対応しきれず、体調不良につながります。
ですから、この不快となる原因を減らすのが、改善の早道になります。
ただ不快を減らすといっても、何が原因なのかわからない、はっきりしない、上手く表現できない、ということがあります。
そういう時は、何かに書き出したり日記を書いてみてもいいですね。
何が不快に思うのか、逆に心地よく思うのは何か、また、自分が出来ていること、出来ていないことをピックアップしてみるのもいいです。
人の気持ちは目に見えない感覚的なもの(概念)です。
心の中にあるものを言語に置き換えていく作業により頭の中が整理されていきます。
そして、体から出すことでカタルシス(浄化作用)も起こってスッキリ感が得られます。
人は、10の内9つ褒められて1つだけダメと評価されたとしても、そのたった1つのダメの方が気になったりします。
ネガティブな方が印象に残りやすいというネガティブバイアスという心理現象です。
認知の歪みとも言います。
これは、その本人の主観的な思い込みが多いに作用しているのですが、
ストレス中はこのネガティブ思考に陥りやすいので、失敗ばかり、嫌なことばかり目が行きがちです。
が、果たして本当に失敗ばかりだったのか?
ちょっと冷静になって思い返してみて欲しいんです。
一日の内で良かった出来事、そうでない出来事を細かく拾い上げてみてください。
そうすると、案外、良かったこと、出来ていることが多かったりするのに気づくことができます。
その冷静になる作業としても日記や何かに書き出してみる、というのは有効なんですよ。
また、人に話を聞いてもらうのでもいいです。
話してるうちにもやもやした気持ちが頭の中で整理されてきて問題がはっきりしてきます。
その場合、とりあえず意見は求めず聞いてもらうだけにしましょう。
意見を求めるとどうしても他者の価値観の押しつけが見え隠れしてストレスが増える可能性があるからです。
真面目な方ほどストレスも深刻化しやすいと言われています。
安易な解決方法としてよく他者と比較しがちですが、深刻になった悩みに対して何かと誰かと比較して発奮を促すのは逆効果です。
自分の悩みと周りの悩みは比較したところで、その悩み自体がなくなったりはしないからです。
悩みに大きい小さいは関係ないんです。
例え他者から見て大したことないような悩みでも、その人にとって深刻なものであり、個人の感覚的なものだからです。
誰にも言えず不安に押しつぶされそうな苦しさが沸き上がるときは、
漠然とした大きな不安にばかり目が行きがちですが、手元の小さな快に目を向けて気持ちを安定させましょう。
まずは一日に一つでも不快感を減らす、代わりに一つでも小さくてもいいから心地よいと感じるものを増やしてみてください。
例えば、朝の1杯のコーヒーの飲み方一つで気分が変わることもあります。
例えば、新しいアイテムを身に着けて会社に行くことでもいつもと気分が変わったりしませんか?
女性だといつもと違ったメイクをしたり・・・。これは私も良く取り入れます。
小さなことでも快を増やして、そこに目を向ける意識をしてみましょう。
何でもいい。「今朝のコーヒーは美味しかった」でもいいんです。
美味しく思ったり感じることで幸せホルモンのセロトニンが分泌されます。
セロトニン分泌はストレス解消につながる第1歩です。
ストレスが溜まりすぎると感情が動きにくくなります。
美しいものを見ても美しいと感じる感覚が鈍くなったりしてしまいます。
些細な小さなことでも感情が動かしやすい状況を作ってみてください。
好きなことには感情も動きやすいはずです。
快い感情が多く生みやすくして心と体をリラックスする回数を多くしてみましょう。
そこから、脳に余裕が生まれます。
余裕が生まれればその分また動きが取れます。
不快に対して対応する余裕が生まれます。
ストレスは厄介なものです。
でも、排除するよりも上手くバランスをとることがより良い方向であることは忘れずに対応した方が良さそうです。
バランスのとり方は色々で人によって答えは違います。
ガッツリ向き合うことよりも時には目をそらしてストレス原因から距離をとることも解決方法の一つです。
辛い時は、自分が心地よくいられる時間、自分らしくいられる時間を増やすことを大事にしてくださいね。
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